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顔面神経麻痺の治療について|豊橋市レディース鍼灸さいとう

電話でのお問い合わせはTEL.0532-29-9505

〒441-8117 愛知県豊橋市浜道町浜道85-1

顔面神経麻痺

患者さんと二人三脚で治す顔面神経麻痺

顔面神経麻痺に対する鍼灸治療

 当院グループは、平成元年開業当初より、突発性難聴やメニエール病に悩む多くの患者さんに接し、治療をしてきました。その中で、顔面神経麻痺、あるいは、難聴と同時に顔面神経麻痺を発症してしまった患者さんから治療のご相談を受けることが年々増えてきました。

 顔面神経麻痺とは、顔の表情をつくる筋肉が動かなくなってしまう病気で、今まで、そのほとんどが原因不明とされてきました。しかし2011年、顔面神経麻痺 診療の手引というガイドラインが作成されるようになり、原因やそのメカニズムが解明されてきています。

 当院では、顔面神経麻痺に対する正しい知識を習得し、最新の情報を取得するため、毎年開催している日本耳鼻咽喉科学会、顔面神経麻痺リハビリテーション技術講習会、日本顔面神経学会にも参加し、そこで得たものを治療の現場にフィードバックしております。

 鍼灸は、一般の方からみればまだまだ認識の少ない分野です。ましてや、肩こりや腰痛など整形外科的な症状に対して鍼灸治療は有効であっても、顔面神経麻痺に効果があるかもしれないと思う人はいないに等しいです。それは、まだまだ、私たち鍼灸師が鍼灸という治療方法を一般の方に知っていただく努力が足りないからだと思います。

その影響もあり、現在、顔面神経麻痺の治療で鍼灸院へ来院される患者さんの多くは、第一選択として鍼灸治療をしておらず、発症から3ヶ月以上経過した方ばかりです。病院での治療と同時進行で構わないので、1日でも早く鍼灸治療ができていたらもっと回復できたかもしれないのにと感じてしまいます。

そして、治療の現場で感じることは、人間の回復力は驚くような可能性を秘めており、この能力を最大限発揮するために鍼灸治療があるということです。顔面神経麻痺の治療に関しても、西洋医学の正確な評価法で悪い状況(発症1ヶ月で柳原法6点、ENoG 8%など)の場合、発症3ヶ月から鍼灸治療を開始しても、本人が日常生活に支障が出ない程度まで回復する事例が少なくありません。
このようなことから、患者さんのために最善をつくす鍼灸院づくりの一環として顔面神経麻痺のページを作成し、ひとりでも多く、笑顔を作れるようになってほしいと願っています。


顔面神経麻痺とは

  顔の筋肉を動かす神経である顔面神経(がんめんしんけい)が急に機能しなくなり、あるいは徐々に機能しなくなり、目が閉じれなくなったり、口元が垂れ下がったり、お茶を飲んでも口元からこぼれたり、自分の顔が歪んでいるように見える病気です。

顔面神経麻痺を引き起こす原因となる病気のうち、約70%は、ベル麻痺とハント症候群と呼ばれる病気です。

ベル麻痺は、30代、50代に多く、ハント症候群は20代、50代に多い傾向にあります。小児においては男児より女児に多い傾向にあります。また、妊娠中、特に妊娠後期においてベル麻痺が生じやすいといわれています。
そして、出産後、1年は出産による体力の消耗、抵抗力の低下から顔面神経麻痺や突発性難聴などの病気、症状が現れやすいので注意が必要となります。


顔面神経麻痺の原因

 ベル麻痺、ハント症候群は、近年、初感染時に膝神経節に潜伏感染したHSV-1:単純ヘルペスウイルス1型(VZV:水痘帯状疱疹ウイルス)が再活性することにより発症すると考えられています。

 顔面神経は、再活性したウイルスにより、神経炎を生じて腫脹し、細い骨性の管である顔面神経管の中で絞扼されます。この状態は、顔面神経の虚血を進め、浮腫を増悪させ、神経の腫脹がさらに進行してしまいます。この悪循環によって顔面神経の障害が進行して麻痺が生じ、さらに神経変性へと進行するものと考えられています。

要は、顔を動かす神経が炎症を起こして腫れ上がり、神経に血が通わなくなることでむくんでくるとさらに神経を圧迫する。この悪循環によって神経が機能しなくなり、麻痺が起こるということです。

顔面神経麻痺の検査と評価法

 顔面神経麻痺を診断するうえで重要なことは

1.原因疾患、病態の診断
2.障害程度の診断(重症度診断と予後の診断)
3.障害部位の診断
 の3つになります。

 原因疾患および病態の診断では、先天性なのか、後天的なものなのか、感染性なのか、外傷的なものなのかを判断しなければなりません。 また、臨床上多いのがベル麻痺とハント症候群、真珠腫性中耳炎とその手術損傷によるものです。
また、顔面神経麻痺という主症状だけではなく、付随してくる症状がある場合もあるので注意が必要となります。

 障害程度の診断では、40点法(柳原法)を中心に、House-Brackmann法、Sunnybrook法など、顔面運動の評価法によっておこなわれますが、麻痺の重症度と予後は必ずしも一致しないことがあり、完全麻痺の状態のなかにも予後良好な患者さんもいますので予後診断が必要となります。

 神経損傷程度の分類で重要なことは、軸索断裂、神経断裂の度合いを把握することです。

当院での評価法

 現在、世界的に用いられている評価法として、顔面各部位の動きを評価し、その合計で麻痺程度を評価する部位別評価法の40点法と、顔面全体を概括的にとらえて評価する方法のHouse-Brackmann法があります。
もともと、40点法はベル麻痺とハント症候群の麻痺を評価するために作成された評価法で、House-Brackmann法は、聴神経腫瘍手術後の麻痺を評価するために考案された評価法です。

 当院では、主にこの2種類を活用して評価し、現状把握と、これからの治療方針に反映します。
40点法は、医療機関では、0,2,4点の3段階、満点40点で評価するものですが、当院では、治療の特性上0.5点ずつ8段階評価(40点満点)でおこなっています。これは、にほんだけでなく世界を見ても当院だけの評価法です。

低周波治療について

 最近では、家電量販店でも家庭用の低周波治療器具が販売されています。一般的には、整形外科や整骨院、鍼灸院において、様々な疼痛などの治療として低周波治療をおこなうことがあります。

低周波による神経筋刺激は、肩こりや腰痛、足の捻挫、腱鞘炎、五十肩など四肢体幹(手足と胴体)の筋肉に対して、筋収縮を起こすことで骨格筋の神経再生を促進させる治療法として有効とされています。
低周波以外に、骨格筋の神経再生を促進させる治療法として、強力な随意運動(自分で意識して筋肉を動かすこと)があります。
しかし、ENoG値 < 40% {または40点法(柳原法)で発症4週間で10/40 点以下} の顔面神経麻痺に対して低周波や強力な随意運動をおこなうことは、粗大で強力な筋収縮を誘発するために神経断裂繊維の迷入再生も促進してしまい、病的共同運動の原因になってしまいます。さらに、顔面神経核の興奮性亢進をいっそう促進して筋短縮による顔面拘縮を助長してしまいます。

もともと、人間は、まぶただけみても生理現象の一つとして、1分に10回以上、1日にすると10000回以上まばたきをしています。
そのため、何もしなくても1日中まぶたを酷使しているため、一生懸命顔を動かす練習をすることは麻痺を悪化させることにつながります。
また、顔面神経麻痺の予後診断法として最も正確な検査法であるENoGであっても、障害された神経を生検しているわけではないことから、当院では、ENoG値 < 40% {または40点法で発症4週間で10/40 点以下}より評価が高くても、表情筋に対して低周波治療は禁止しています。それは、顔面神経麻痺以外の病気、症状に対しても、低周波治療より、鍼灸治療の方が効果的だからです。


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